The hound of the books & movies (Thinking Training)

15. Thinking Training

ダウンタウンのまっちゃんが、ある対談の中で「三大すごい職業」を挙げている。

The hound of the books & movies (Thinking Training)


まっちゃん的には「漫画家」「落語家」「将棋の棋士」がすごいという。

この3つの職業に共通しているのは何だろうか?

今回、紹介するのは、この ↓ 本である。

The hound of the books & movies (Thinking Training)

この手の本は巷によく出ているが、今回取り上げた本は内容的にも面白く、読みやすい。

何より、この著者の経歴が面白い。

The hound of the books & movies (Thinking Training)

中学以降はほぼ独学で、東大の教授になった人だ。

この本の中で「共通点を探すトレーニング」が紹介されている。

The hound of the books & movies (Thinking Training)


ポイントは「つながり」をいつけるということである。

まったく別物と思っていたものに共通点を見つけるというのは、誰も思いつかないことを発見するということになる。

実際、アイデアというのはそうやって生まれる。

The hound of the books & movies (Thinking Training)

ここでは、「森林問題」と「プラスチック問題」を結び付けて「木のストロー」というアイデアが生まれている

一から新しいものをつくり上げることは難しいし、そこにだけ価値があるとも思わない。
すでにあるものから新しいものをつくり上げることも、これまでのものを活かせるので価値的である。

ニュートンの「万有引力の法則」も発想としては同じである。

リンゴは落ちるのに、星はなぜ落ちない」-これがニュートンの出発点である。

つまり、「リンゴ」と「星」を結び付けたのである。 (『哲学案内』 谷川徹三 著より)

The hound of the books & movies (Thinking Training)


よって、今回の仮説はこれ ↓ だ。

The hound of the books & movies (Thinking Training)


ちなみに、冒頭の「まっちゃん問題」の答えは、これ ↓ である。

The hound of the books & movies (Thinking Training)

目のつけどころがさすがであるし、天才的な感性をもっている。


(to be continued)


****補足:anyと「なんか」****

英語のanyと日本語の「なんか」にも共通点がある。

その共通点は「否定」と相性がいいということだ。

The hound of the books & movies (Thinking Training)

(5i)のような肯定文ではanyも「なんか」も使えないが、(5ii)の否定文ではanyと「なんか」がともに使われる

The hound of the books & movies (Thinking Training)


つながりをつけるというのは「共通点」を見抜くことである。
言い換えれば、「共通点」に気づけば発見につながるのである。

なお、anyと「なんか」の詳細な分析はこちら ↓

https://www.amazon.co.jp/clouddrive/share/Lc2VfZgV0KvEZE0biGUgLwwGn9lA8Zlg4bDibzIuw85


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コンサルタント言語探偵 (自称)

我々が言葉を用いるときに、暗黙のうちに、何らかの規則に従っていることは明らかである。しかし、一体どんな規則に従っているのであろうか?たとえば、
「人の悪口は言わない!」の「人」は「他人」のことである(=「他人」の悪口は言わない!)
「人の悪口を言うな!」の「人」は「自分」のことを指せる(=「俺」の悪口を言うな!)

なぜ、「人」が「他人」も「自分」も指せるのかを説明することは難しいが、日本人ならいとも簡単に使える。

規則をはっきり意識できない、説明できないのに使える。

ここに「ヴィトゲンシュタインのパラドックス」が存在する。

言語は面白い。そのなぞ解きはさらに面白い。

The only promise a puzzle makes is an answer.

誰に頼まれることがなくても、言語の謎を解明し続けるが、依頼はいつでも受け付けている。

There's nothing more hazardous to my health than boredom.