2021/01/24
<新年特別編>
信キャンパスストリートには相変わらず人がほとんどいないが、
信キャンパスストリートには相変わらず人がほとんどいないが、
シンボルの大きな木(通称「この木何の木」)は健在である。

今回は、「お年玉」特別企画として、英語以外の言語の「空耳」をプレゼントする。
21. Gipsy Kings (Bem, Bem, Maria)
第1回空耳アワード(1993年)に選ばれたのは、ジプシー・キングスの「ベン、ベン、マリア (Bem, Bem, Maria)」である。

この歌はスペイン語である。
空耳の初代チャンピオンは英語ではなかったのである。
言語はそれぞれ独特の「リズム」をもつが、大きく3つに分けられる。
(『語形成と音韻構造』 窪園晴夫 著より)

① イントネーション (intonation) 言語: [ 強弱リズム ]
英語に代表される「イントネーション言語」では、音に強弱がつけられる。
例えば、英語では強勢(ストレス)が置かれる場所が違うと品詞が変わる。
(『日本語アクセント入門』 森松晶子ほか 著より)

このイントネーション言語の大きな特徴は母音が変わってしまうことである。
これは、強く発音されない母音は弱々しい音になるからだ。

「この弱く発音される母音」は発音記号では「ə」で表される。
このeをさかさまにした記号は「シュワ (schwa)音」とよばれる。
(シュワ音についてはThe valley of ear (ch. 6)を参照)

② ピッチ (pitch) 言語: [ 高低リズム ]
日本語に代表される「ピッチ言語」では、音に高低をつけ単語を区別する。
たとえば、「箸」と「橋」では発音が違う。

ちなみに、ピッチは方言で異なることもある。
たとえば、大阪の「雨」の発音は東京では「飴」になる。

(方言についての詳細はこちら ↓)
https://kotobaken.jp/events/news-200820-01/
③ 声調 (トーン:tone) 言語: [ 曲線リズム ]
中国語に代表される「声調(トーン)言語」では、音の波長で単語を区別する。
このような音の波長は「ピッチ曲線」とよばれるが、中国には4つのパターンがある。
たとえば、「マ」はピッチ曲線の違いにより4つの意味をもつ。

ちなみに、この4つのパターンは「四声」といわれる。

以上みてきた3つの分類はあくまで「大きな分け方」であり、常にきっちり3つに分けられるわけではない。
たとえば、スペイン語は基本的に英語と同じく強弱リズムをもつが、日本語に近いリズムを見せる場合もある。
今回は、英語以外の言語の空耳作品をお年玉としてお届けする。
実際の映像はこちら ↓
https://drive.google.com/file/d/1szdQhePeRc0lOM09BWh5_-W8m4gwgKAZ/view?usp=sharing
ちなみに、映像には以下の空耳が入っている。

英語よりも日本語っぽく聞こえる場合もあり、おもしろい。
音のリズム(や特徴)が日本語に近いのだろう。
≪補足映像資料≫
1.中国語の四声についての資料。是非、ネイティブの発音を聞いてみてほしい。

(to be continued)
**** <補足コメント> ****
お正月といえばお笑いである。
お笑いの中には言語のリズムを笑いにしているものも多い。
タモリさんの「4か国語麻雀」などはよく言語のリズムの違いを捉えている。

個人的には、韓国語のリズムを用いたこの ↓ ネタが好きである。

この ↑ ネタの映像は上で紹介したサイトで見れるので、ぜひ、見てほしい。

今回は、「お年玉」特別企画として、英語以外の言語の「空耳」をプレゼントする。
21. Gipsy Kings (Bem, Bem, Maria)
第1回空耳アワード(1993年)に選ばれたのは、ジプシー・キングスの「ベン、ベン、マリア (Bem, Bem, Maria)」である。

この歌はスペイン語である。
空耳の初代チャンピオンは英語ではなかったのである。
言語はそれぞれ独特の「リズム」をもつが、大きく3つに分けられる。
(『語形成と音韻構造』 窪園晴夫 著より)

① イントネーション (intonation) 言語: [ 強弱リズム ]
英語に代表される「イントネーション言語」では、音に強弱がつけられる。
例えば、英語では強勢(ストレス)が置かれる場所が違うと品詞が変わる。
(『日本語アクセント入門』 森松晶子ほか 著より)

このイントネーション言語の大きな特徴は母音が変わってしまうことである。
これは、強く発音されない母音は弱々しい音になるからだ。

「この弱く発音される母音」は発音記号では「ə」で表される。
このeをさかさまにした記号は「シュワ (schwa)音」とよばれる。
(シュワ音についてはThe valley of ear (ch. 6)を参照)
② ピッチ (pitch) 言語: [ 高低リズム ]
日本語に代表される「ピッチ言語」では、音に高低をつけ単語を区別する。
たとえば、「箸」と「橋」では発音が違う。

ちなみに、ピッチは方言で異なることもある。
たとえば、大阪の「雨」の発音は東京では「飴」になる。

(方言についての詳細はこちら ↓)
https://kotobaken.jp/events/news-200820-01/
③ 声調 (トーン:tone) 言語: [ 曲線リズム ]
中国語に代表される「声調(トーン)言語」では、音の波長で単語を区別する。
このような音の波長は「ピッチ曲線」とよばれるが、中国には4つのパターンがある。
たとえば、「マ」はピッチ曲線の違いにより4つの意味をもつ。

ちなみに、この4つのパターンは「四声」といわれる。

以上みてきた3つの分類はあくまで「大きな分け方」であり、常にきっちり3つに分けられるわけではない。
たとえば、スペイン語は基本的に英語と同じく強弱リズムをもつが、日本語に近いリズムを見せる場合もある。
今回は、英語以外の言語の空耳作品をお年玉としてお届けする。
実際の映像はこちら ↓
https://drive.google.com/file/d/1szdQhePeRc0lOM09BWh5_-W8m4gwgKAZ/view?usp=sharing
ちなみに、映像には以下の空耳が入っている。

英語よりも日本語っぽく聞こえる場合もあり、おもしろい。
音のリズム(や特徴)が日本語に近いのだろう。
≪補足映像資料≫
1.中国語の四声についての資料。是非、ネイティブの発音を聞いてみてほしい。

(to be continued)
**** <補足コメント> ****
お正月といえばお笑いである。
お笑いの中には言語のリズムを笑いにしているものも多い。
タモリさんの「4か国語麻雀」などはよく言語のリズムの違いを捉えている。

個人的には、韓国語のリズムを用いたこの ↓ ネタが好きである。

この ↑ ネタの映像は上で紹介したサイトで見れるので、ぜひ、見てほしい。