The valley of ear (ch. 22)
2022/01/17
<大母音推移:母音の変化>
(大母音推移については、The valley of ear (ch. 20) を参照)
22. Lady GaGa (Paper Gangsta)
英語のアルファベットの読み方には「隠されたルール」がある。
とくに、子音の読み方に注目してみよう。
たとえば、bは両唇を閉じて出す音である。
(『英語の発音トレーニングBOOK』 明場由美子 著より)
口を閉じるだけなので、b自体では音が出ない。
では、なぜbは「ビー」と読まれるのだろうか?
(『最強の英語発音ジム』高山芳樹 著より)
その答えは「母音のeをつけている」からである。
つまり、bのままでは発音できないので、母音のeをつけてbe(ビー)と読んでいる。
これは、日本語の「ん」がそのままでは発音しづらいので、母音の「う」を入れて「うん」と読むのと同じである。
(『英語の文字・綴り・発音のしくみ』大名 力 著より)
英語のアルファベットの子音の場合は、「be」のように 母音のe をつけて発音しているわけである。
しかし、eは後ろにつくパターンだけではなく、前につくパターンもある。
たとえば、f だけだと「フ」のような音だが、eが前につくため「エフ」と発音される。
では、eが前につくパターンと後ろにつくパターンには何かルールがあるのだろうか?
実は、ここには次のようなルールがある。
ここで、もう1つの謎がある。
それは、英語はいわゆる「ローマ字」読みをしないということである。
実際、アルファベットをもつ他の言語はローマ字読みをする。
ドイツ語と英語のアルファベットの読み方を比較してみよう。
これは、英語では大母音推移が起こり、[e](エ)は1つ上の[i] (イ)と発音されるようになったからである。
そのため、英語ではB(be)はローマ字読みの「ベー」ではなく「ビー」になるのである。
今回は、大母音推移の影響を受けている「エに近いa」が使われている空耳を取り上げる (Lady GaGa のPaper Gangsta)。
ここでは、manの発音に注目してほしい。
manのaは大母音推移の影響で「ア」ではなくエに近い「ェア」と発音される。
このようなa が使われている単語は多い。
(『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』池谷 裕二 著より)
実際に確かめてみたい人はこちら ↓
https://twitter.com/pb4SdnU18nRwev1/status/1482909092788436994?cxt=HHwWhIDQ3dH9rJQpAAAA
≪補足映像資料≫
日本語が英語に聞こえるという「逆空耳」(B’z の「Ocean」)。
B’z の「Ocean」のどの歌詞が上の英語に聞こえるか、実際に確かめてみてほしい。
なお、上の逆空耳英語にあるbeneath のea(エとアの中間の音)が「イ」と発音されるのも、大母音推移の影響である。
なお、eがつかない子音のアルファベットの読み方もいくつかある。
たとえば、W はもともと英語になかった文字で、Uを2つ使って表していたため、「ダブルU」から「ダブリュー」と読まれている。
(『語源でわかる中学英語』原島広至 著 より)
このテーマについては、さらに追及していこう。
(to be continued)
**** <補足コメント> ****
空耳サークルは10周年を迎えた(はず)。
たっくん(初代部長)とタモさんに会いに行ったことは懐かしい思い出である。
自分もあの頃は若かった(はず)。
空耳サークルは20周年に向け、部員(および自主製作空耳の役者)を募集中。
(大母音推移については、The valley of ear (ch. 20) を参照)
22. Lady GaGa (Paper Gangsta)
英語のアルファベットの読み方には「隠されたルール」がある。
とくに、子音の読み方に注目してみよう。
たとえば、bは両唇を閉じて出す音である。
(『英語の発音トレーニングBOOK』 明場由美子 著より)
口を閉じるだけなので、b自体では音が出ない。
では、なぜbは「ビー」と読まれるのだろうか?
(『最強の英語発音ジム』高山芳樹 著より)
その答えは「母音のeをつけている」からである。
つまり、bのままでは発音できないので、母音のeをつけてbe(ビー)と読んでいる。
これは、日本語の「ん」がそのままでは発音しづらいので、母音の「う」を入れて「うん」と読むのと同じである。
(『英語の文字・綴り・発音のしくみ』大名 力 著より)
英語のアルファベットの子音の場合は、「be」のように 母音のe をつけて発音しているわけである。
しかし、eは後ろにつくパターンだけではなく、前につくパターンもある。
たとえば、f だけだと「フ」のような音だが、eが前につくため「エフ」と発音される。
では、eが前につくパターンと後ろにつくパターンには何かルールがあるのだろうか?
実は、ここには次のようなルールがある。
ここで、もう1つの謎がある。
それは、英語はいわゆる「ローマ字」読みをしないということである。
実際、アルファベットをもつ他の言語はローマ字読みをする。
ドイツ語と英語のアルファベットの読み方を比較してみよう。
これは、英語では大母音推移が起こり、[e](エ)は1つ上の[i] (イ)と発音されるようになったからである。
そのため、英語ではB(be)はローマ字読みの「ベー」ではなく「ビー」になるのである。
今回は、大母音推移の影響を受けている「エに近いa」が使われている空耳を取り上げる (Lady GaGa のPaper Gangsta)。
ここでは、manの発音に注目してほしい。
manのaは大母音推移の影響で「ア」ではなくエに近い「ェア」と発音される。
このようなa が使われている単語は多い。
(『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則』池谷 裕二 著より)
実際に確かめてみたい人はこちら ↓
https://twitter.com/pb4SdnU18nRwev1/status/1482909092788436994?cxt=HHwWhIDQ3dH9rJQpAAAA
≪補足映像資料≫
日本語が英語に聞こえるという「逆空耳」(B’z の「Ocean」)。
B’z の「Ocean」のどの歌詞が上の英語に聞こえるか、実際に確かめてみてほしい。
なお、上の逆空耳英語にあるbeneath のea(エとアの中間の音)が「イ」と発音されるのも、大母音推移の影響である。
なお、eがつかない子音のアルファベットの読み方もいくつかある。
たとえば、W はもともと英語になかった文字で、Uを2つ使って表していたため、「ダブルU」から「ダブリュー」と読まれている。
(『語源でわかる中学英語』原島広至 著 より)
このテーマについては、さらに追及していこう。
(to be continued)
**** <補足コメント> ****
空耳サークルは10周年を迎えた(はず)。
たっくん(初代部長)とタモさんに会いに行ったことは懐かしい思い出である。
自分もあの頃は若かった(はず)。
空耳サークルは20周年に向け、部員(および自主製作空耳の役者)を募集中。