The hound of the books & movies (mod. proverb)
2019/02/25
2. Modernized proverbs
こんなことわざがある。
「冗談とフンドシはまたにしろ」
なぞかけ的な、おやじギャグ的なことわざである。
「冗談はまたにしろ(=もうやめてくれ)」
「フンドシは股(また)にしろ(=股につけろ)」
ここで、1つの疑問が起こる。
今の子どもたちに「フンドシ」が分かるのだろうか?
子どもだけでなく、今の若い人たちは「フンドシ」を知っているのだろうか?
もし、「フンドシ」を知らなければ、上のことわざは「意味不明」となる。
ことわざはある意味、「先人たちの知恵」である。
であるがゆえに、昔は問題なく通じていたことわざが、今となってはほとんど通じないということはよくある。
今回はここに目をつけた本を紹介する。
『勝手に現代風にアレンジしたことわざ辞典』である。

現代風だけあって、「あー、わかる、わかる!」ってなる。
ちなみに、自分のお気に入りはこれだ。

「李下に冠を正さず」の現代版であるが、確かにコンビニにフルフェイスのヘルメットで入ったら、「通報してください」と言ってるのと同じだ。

一方、「李下に冠を正さず」のほうは、国語の時間に漢文でも習わない限り、何のことか意味不明であろう(最近は「グーグル先生」に聞けばなんでも分かるのだろうが)。
ちなみに、携帯関係のことわざがやはり多いので、自分が選ぶ「携帯ことわざ」トップ3を紹介しよう。本来のことわざは何かを当ててみてほしい(テレビ番組的に3位から発表)
3.スマホに水 [ヒント:スマホが水没したら…]
2.人に聞いてもネット検索 [ヒント:今は人に聞かずにネット検索かも…]
1.携帯隠してツイート隠さず [ヒント:文字でつぶやくということは…]
答えと解説はこちら ↓
https://drive.google.com/file/d/1kDvWv7sYbOuOeoZcZ1wmEwwENl5lYfM3/view?usp=sharing
そもそも、なぜ「ことわざ」なんかあるのだろうか?
「コンビニにフルフェイス」も「李下に冠を正さず」も言いたいことは、「誤解を招くような行動はするな」ということである。
だったら、ダイレクトにそう伝えたほうが、誤解も生じることなく、相手に理解されるはずだ。
なぜ、ダイレクトに言えることに対して、わざわざ「ことわざ」なんかが存在するのだろうか?
その答えは「丁寧さ(politeness)」にある。
「ことわざ」というのは「教訓」である。
先ほどの「コンビニにフルフェイス」も「~のようなことはするな」という「教訓」を述べている。
「教訓」というのは「~すべきだ/~すべきではない」という相手への忠告を表すが、ダイレクトに「~しろ/~するな」というと、相手に反感を買うだろう。
でも、「ことわざ」を使うことで、やんわりと相手を諭すことができる。
たとえば、「誤解を招くようなことはするな!」って言われるとムッとする。
でも、「それは、「コンビニにフルフェイス」だぞ!」 っていわれると、具体例を示されているだけなので、忠告という感じがしない。しかも、具体的な状況が映像として浮かぶだけに、「なんてバカなことをしてるんだ!」と、ハッと我に返りそうだ。
つまり、「ことわざ」を用いると、相手にダイレクトに忠告するのを避け、具体例を示しながらやんわりと助言することができる。
ということで、今回の仮説はこれ ↓ だ。

コミュニケーションは「正論よりも共感」が大事ということだろう。
“People don’t care how much you know until they know how much you care.”
[英語の格言]
(知識よりもまず気配り(=人々はあなたがどれだけ気を遣っているかを知るまで、あなたがどれだけ知っているかを気にしない)
(to be continued)
******「現代風アレンジことわざ」募集 **********
興味があれば、「コメント」に気楽に送ってください。
自分の作品: おばあちゃんから line [人は見かけによらぬもの]
こんなことわざがある。
「冗談とフンドシはまたにしろ」
なぞかけ的な、おやじギャグ的なことわざである。
「冗談はまたにしろ(=もうやめてくれ)」
「フンドシは股(また)にしろ(=股につけろ)」
ここで、1つの疑問が起こる。
今の子どもたちに「フンドシ」が分かるのだろうか?
子どもだけでなく、今の若い人たちは「フンドシ」を知っているのだろうか?
もし、「フンドシ」を知らなければ、上のことわざは「意味不明」となる。
ことわざはある意味、「先人たちの知恵」である。
であるがゆえに、昔は問題なく通じていたことわざが、今となってはほとんど通じないということはよくある。
今回はここに目をつけた本を紹介する。
『勝手に現代風にアレンジしたことわざ辞典』である。

現代風だけあって、「あー、わかる、わかる!」ってなる。
ちなみに、自分のお気に入りはこれだ。

「李下に冠を正さず」の現代版であるが、確かにコンビニにフルフェイスのヘルメットで入ったら、「通報してください」と言ってるのと同じだ。
一方、「李下に冠を正さず」のほうは、国語の時間に漢文でも習わない限り、何のことか意味不明であろう(最近は「グーグル先生」に聞けばなんでも分かるのだろうが)。
ちなみに、携帯関係のことわざがやはり多いので、自分が選ぶ「携帯ことわざ」トップ3を紹介しよう。本来のことわざは何かを当ててみてほしい(テレビ番組的に3位から発表)
3.スマホに水 [ヒント:スマホが水没したら…]
2.人に聞いてもネット検索 [ヒント:今は人に聞かずにネット検索かも…]
1.携帯隠してツイート隠さず [ヒント:文字でつぶやくということは…]
答えと解説はこちら ↓
https://drive.google.com/file/d/1kDvWv7sYbOuOeoZcZ1wmEwwENl5lYfM3/view?usp=sharing
そもそも、なぜ「ことわざ」なんかあるのだろうか?
「コンビニにフルフェイス」も「李下に冠を正さず」も言いたいことは、「誤解を招くような行動はするな」ということである。
だったら、ダイレクトにそう伝えたほうが、誤解も生じることなく、相手に理解されるはずだ。
なぜ、ダイレクトに言えることに対して、わざわざ「ことわざ」なんかが存在するのだろうか?
その答えは「丁寧さ(politeness)」にある。
「ことわざ」というのは「教訓」である。
先ほどの「コンビニにフルフェイス」も「~のようなことはするな」という「教訓」を述べている。
「教訓」というのは「~すべきだ/~すべきではない」という相手への忠告を表すが、ダイレクトに「~しろ/~するな」というと、相手に反感を買うだろう。
でも、「ことわざ」を使うことで、やんわりと相手を諭すことができる。
たとえば、「誤解を招くようなことはするな!」って言われるとムッとする。
でも、「それは、「コンビニにフルフェイス」だぞ!」 っていわれると、具体例を示されているだけなので、忠告という感じがしない。しかも、具体的な状況が映像として浮かぶだけに、「なんてバカなことをしてるんだ!」と、ハッと我に返りそうだ。
つまり、「ことわざ」を用いると、相手にダイレクトに忠告するのを避け、具体例を示しながらやんわりと助言することができる。
ということで、今回の仮説はこれ ↓ だ。
コミュニケーションは「正論よりも共感」が大事ということだろう。
“People don’t care how much you know until they know how much you care.”
[英語の格言]
(知識よりもまず気配り(=人々はあなたがどれだけ気を遣っているかを知るまで、あなたがどれだけ知っているかを気にしない)
(to be continued)
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この記事へのコメント
英語の丁寧表現でも同じようなことがえいえるものがありますよね。
Can you - ?
Could you - ?
も過去形で遠回りすることによって丁寧さ(politeness)を出してるんでしたっけ
Posted by 微糖 at 2019年02月26日 21:44
B、いや、微糖くん、さすがですね。その通りです。
日本語のような敬語がないと言われる英語でも、相手に助言する場合は、間接的な表現を使う。たとえば、「今日の午後に来て」と言うときは、命令文でダイレクトに言うよりも、疑問文を使って相手の気持ちを確かめる方が、間接的に提案しているので丁寧な表現になる。
Call one me this afternoon.
[命令文で直接的に要求]
Why don’t you call one me this afternoon?
[否定疑問文で間接的に提案]
「間接的にやんわり言う方が丁寧」というのは、言語というよりも、対人関係全般に当てはまるといえますね。
Posted by スケロック・ホームズ
at 2019年02月27日 10:11
まぁ、間接的に言いすぎて、逆に無礼になるやつもおりますが...(笑)
Posted by 微糖 at 2019年02月27日 17:14