The memoranda of Sukelock Holmes (Intro.)
2019/04/02
コンサルタント言語探偵 (自称)という職業柄、多くの本に囲まれている。
その種類も雑多である。

読んでいるというより、「対話」している感覚である。
そこから多くの興味深い資料やアイデアを得ている。
このThe memoranda of Sukelock Holmesの章では、それらを紹介していく。
まだ「覚書」程度ではあるが、それらをもとに考察したこともメモ的に述べていく。
新たな「令和」という元号とともに、本章を開始する。
1. The ABCs of friendship
「友達って何だろう?」
この問いにアルファベットを用いて答えているのが、「友だちのABC」である。アルファベット順に友だちについて述べている。
A~Dまで見てみよう。
(主語はA friend(友だちというのは)であり、それに続く動詞がアルファベット順になっている。)

これだけでもうまいなぁと思うが、訳もちゃんとアルファベットに対応させている。

日本語をローマ字にしてみれば、その対応関係がよりはっきりする。

E以降はどんな英文になっていて、対応する訳はどうなっているかを考えてみてほしい。
ちなみに、Xで始まる英単語はかなり限定されるため、以下のようになっている。

全体を確認したい方はこちら ↓
https://www.amazon.co.jp/clouddrive/share/BlgGTWY21JN1YlfHjTHehxX9cWVZfJki9J5sjFsRfTM
自分のオリジナルを作ってみるのも面白いだろう。
≪覚え書きメモ≫
今回の「友だちのABC」は主語がa friendであるため、すべての動詞に「3人称単数のs」がついている。
A Friend…
Accepts you…
Believes in you…
Calls you…
三人称というのは、要は人のナンバリングだ。
自分を1として、相手を2、それ以外を3とする。
英語の現在形は 3 の時に動詞がsをつけて変身する (形を変える)仕組みをもっている。

このように、変身することで2つの要素の間のつながりを明確にする仕組みを「一致 (agreement)」という。
この「一致」現象は日本語にもみられるのだが、お分かりだろうか?
それは「ある/いる」交替である。
日本語では、「生き物」には「いる」が使われ、「無生物」には「ある」が使われる。
つまり、日本語の場合は以下の「一致」が成り立つ。

「一致」はいろんな言語にみられる。
たとえば、英語ではmy sonのmyはどんな名詞についても形を変えないが、ノルウェー語では「男性」か「女性」かによって形が変わる。

つまり、「男性」か「女性」かの区別で「一致」を起こすのである。
このように、「一致」現象は多くの言語にみられる。
しかし、一致など起こさなくても意味は通じる。He playsでなくHe playでも意味は十分伝わる。
なぜ、言語は一致のような仕組みをもつのだろうか?
「一致」は追求すべきテーマである。
その種類も雑多である。
読んでいるというより、「対話」している感覚である。
そこから多くの興味深い資料やアイデアを得ている。
このThe memoranda of Sukelock Holmesの章では、それらを紹介していく。
まだ「覚書」程度ではあるが、それらをもとに考察したこともメモ的に述べていく。
新たな「令和」という元号とともに、本章を開始する。
1. The ABCs of friendship
「友達って何だろう?」
この問いにアルファベットを用いて答えているのが、「友だちのABC」である。アルファベット順に友だちについて述べている。
A~Dまで見てみよう。
(主語はA friend(友だちというのは)であり、それに続く動詞がアルファベット順になっている。)

これだけでもうまいなぁと思うが、訳もちゃんとアルファベットに対応させている。

日本語をローマ字にしてみれば、その対応関係がよりはっきりする。

E以降はどんな英文になっていて、対応する訳はどうなっているかを考えてみてほしい。
ちなみに、Xで始まる英単語はかなり限定されるため、以下のようになっている。

全体を確認したい方はこちら ↓
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自分のオリジナルを作ってみるのも面白いだろう。
≪覚え書きメモ≫
今回の「友だちのABC」は主語がa friendであるため、すべての動詞に「3人称単数のs」がついている。
A Friend…
Accepts you…
Believes in you…
Calls you…
三人称というのは、要は人のナンバリングだ。
自分を1として、相手を2、それ以外を3とする。
英語の現在形は 3 の時に動詞がsをつけて変身する (形を変える)仕組みをもっている。
このように、変身することで2つの要素の間のつながりを明確にする仕組みを「一致 (agreement)」という。
この「一致」現象は日本語にもみられるのだが、お分かりだろうか?
それは「ある/いる」交替である。
日本語では、「生き物」には「いる」が使われ、「無生物」には「ある」が使われる。
つまり、日本語の場合は以下の「一致」が成り立つ。
「一致」はいろんな言語にみられる。
たとえば、英語ではmy sonのmyはどんな名詞についても形を変えないが、ノルウェー語では「男性」か「女性」かによって形が変わる。
つまり、「男性」か「女性」かの区別で「一致」を起こすのである。
このように、「一致」現象は多くの言語にみられる。
しかし、一致など起こさなくても意味は通じる。He playsでなくHe playでも意味は十分伝わる。
なぜ、言語は一致のような仕組みをもつのだろうか?
「一致」は追求すべきテーマである。