2019/07/22
<英語は「強弱リズム」である>


<どの語にアクセントを置くかで文の意味が変わる>

(なお、英語のアクセントと意味の関係については、The valley of ear (ch. 11)を参照)
12. Rhapsody (Gargoyles, Angels of Darkness)
母音は「口の開き方」で区別される。
(母音の三角形については、The valley of ear (ch. 9)を参照)

上の図にあるように、もっとも口を大きく開けると「ア」の音になるが、少し口を小さくして奥で発音(=口をすぼめて発音)すると「オ」になる。

このことを「えなりくんのものまね」を例にみてみよう。

えなりくんのモノマネのポイントは、「ア」を「オ」でいうということである。

えなりくんの言い方の特徴は「やや口をとがらせる」ことである。
「口をとがらす」と必然的に「口が狭くなる」のと「奥で発音する」ことになる。
これを母音の三角形に当てはめると、「あ」ではなく「お」の音になる。

つまり、「口をややとがらせて言う」ため、必然的に「あ」が「お」のようになるのである。
このように、母音ははっきとした「区切り」があるわけではなく、一定の範囲の間を動く「線上」で捉えられるものである。
そのため、言語によっては「母音の守備範囲」が異なる。
たとえば、英語のOは日本語よりも口を大きく開けて発音するため、「ア」に近い。

さらに、英語は「強弱リズム」であるため、「えなりくんのものまね」のようなことが起こりやすい。
具体的にいうと、強く発音する場合は「口が大きく」なり、弱く発音する場合は「口が狭く」なるため、「隣接する母音」に変化することが多い。

そのため、このような「空耳」が可能になる (RhapsodyのGargoyles, Angels of Darkness)。

ここでは、do itのoとiの母音に注目すると、doをかなり強く発音しているため、「ドゥ」が「ドォ」になっている。
また、英語のiは「エ」に近いが、口を大きく開けたままiを続けて発音しているため、「ア」に近く聞こえる。

実際に確かめてみたい人はこちら ↓
https://www.amazon.co.jp/clouddrive/share/7PMtnb8I6BegeDgWfGPRLrhR28CpB4rbPEFbJ05gAq4
≪補足映像資料≫
1.同じく ‘do it’ の空耳である本家の作品 (Van McCoy and the Soul City Symphonyの「The Hustle」) 。
この場合、do itがどう聞こえるかチェックして、各自で分析してみてほしい。

2.先ほどの「えなりくんのものまね」映像。詳しい解説付き。
母音に「区切り」があるわけではない。そのため、以下のようなことが起こる。
(i) 言語によって「母音の質」が異なる。
(ii) 口の開き方によって、母音の聞こえ方が違ってくる。
(to be continued)
**** <補足コメント> ****
空耳サークルの第3号作品は、JJ福井(初代副部長)のこの作品である。

実際の映像は上で紹介したサイトで聞けるので、ぜひ、聞いてみてほしい。

(なお、英語のアクセントと意味の関係については、The valley of ear (ch. 11)を参照)
12. Rhapsody (Gargoyles, Angels of Darkness)
母音は「口の開き方」で区別される。
(母音の三角形については、The valley of ear (ch. 9)を参照)

上の図にあるように、もっとも口を大きく開けると「ア」の音になるが、少し口を小さくして奥で発音(=口をすぼめて発音)すると「オ」になる。

このことを「えなりくんのものまね」を例にみてみよう。

えなりくんのモノマネのポイントは、「ア」を「オ」でいうということである。

えなりくんの言い方の特徴は「やや口をとがらせる」ことである。
「口をとがらす」と必然的に「口が狭くなる」のと「奥で発音する」ことになる。
これを母音の三角形に当てはめると、「あ」ではなく「お」の音になる。
つまり、「口をややとがらせて言う」ため、必然的に「あ」が「お」のようになるのである。
このように、母音ははっきとした「区切り」があるわけではなく、一定の範囲の間を動く「線上」で捉えられるものである。
そのため、言語によっては「母音の守備範囲」が異なる。
たとえば、英語のOは日本語よりも口を大きく開けて発音するため、「ア」に近い。
さらに、英語は「強弱リズム」であるため、「えなりくんのものまね」のようなことが起こりやすい。
具体的にいうと、強く発音する場合は「口が大きく」なり、弱く発音する場合は「口が狭く」なるため、「隣接する母音」に変化することが多い。
そのため、このような「空耳」が可能になる (RhapsodyのGargoyles, Angels of Darkness)。

ここでは、do itのoとiの母音に注目すると、doをかなり強く発音しているため、「ドゥ」が「ドォ」になっている。
また、英語のiは「エ」に近いが、口を大きく開けたままiを続けて発音しているため、「ア」に近く聞こえる。

実際に確かめてみたい人はこちら ↓
https://www.amazon.co.jp/clouddrive/share/7PMtnb8I6BegeDgWfGPRLrhR28CpB4rbPEFbJ05gAq4
≪補足映像資料≫
1.同じく ‘do it’ の空耳である本家の作品 (Van McCoy and the Soul City Symphonyの「The Hustle」) 。
この場合、do itがどう聞こえるかチェックして、各自で分析してみてほしい。

2.先ほどの「えなりくんのものまね」映像。詳しい解説付き。
母音に「区切り」があるわけではない。そのため、以下のようなことが起こる。
(i) 言語によって「母音の質」が異なる。
(ii) 口の開き方によって、母音の聞こえ方が違ってくる。
(to be continued)
**** <補足コメント> ****
空耳サークルの第3号作品は、JJ福井(初代副部長)のこの作品である。

実際の映像は上で紹介したサイトで聞けるので、ぜひ、聞いてみてほしい。