The hound of the books & movies (Thinking Training)

スケロック・ホームズ

2020年02月27日 18:50

15. Thinking Training

ダウンタウンのまっちゃんが、ある対談の中で「三大すごい職業」を挙げている。




まっちゃん的には「漫画家」「落語家」「将棋の棋士」がすごいという。

この3つの職業に共通しているのは何だろうか?

今回、紹介するのは、この ↓ 本である。



この手の本は巷によく出ているが、今回取り上げた本は内容的にも面白く、読みやすい。

何より、この著者の経歴が面白い。



中学以降はほぼ独学で、東大の教授になった人だ。

この本の中で「共通点を探すトレーニング」が紹介されている。




ポイントは「つながり」をいつけるということである。

まったく別物と思っていたものに共通点を見つけるというのは、誰も思いつかないことを発見するということになる。

実際、アイデアというのはそうやって生まれる。



ここでは、「森林問題」と「プラスチック問題」を結び付けて「木のストロー」というアイデアが生まれている

一から新しいものをつくり上げることは難しいし、そこにだけ価値があるとも思わない。
すでにあるものから新しいものをつくり上げることも、これまでのものを活かせるので価値的である。

ニュートンの「万有引力の法則」も発想としては同じである。

リンゴは落ちるのに、星はなぜ落ちない」-これがニュートンの出発点である。

つまり、「リンゴ」と「星」を結び付けたのである。 (『哲学案内』 谷川徹三 著より)




よって、今回の仮説はこれ ↓ だ。




ちなみに、冒頭の「まっちゃん問題」の答えは、これ ↓ である。



目のつけどころがさすがであるし、天才的な感性をもっている。


(to be continued)


****補足:anyと「なんか」****

英語のanyと日本語の「なんか」にも共通点がある。

その共通点は「否定」と相性がいいということだ。



(5i)のような肯定文ではanyも「なんか」も使えないが、(5ii)の否定文ではanyと「なんか」がともに使われる




つながりをつけるというのは「共通点」を見抜くことである。
言い換えれば、「共通点」に気づけば発見につながるのである。

なお、anyと「なんか」の詳細な分析はこちら ↓

https://www.amazon.co.jp/clouddrive/share/Lc2VfZgV0KvEZE0biGUgLwwGn9lA8Zlg4bDibzIuw85


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